ボシュロムメダリストは、
日本では昔からある有名なコンタクトレンズです。
使い慣れているベテランユーザーが多いですね。
以前は2週間タイプだけでしたが、
最近はワンデータイプも加わって商品アイテムが増えています。
今回は、2週間タイプの
メダリストプラスとメダリストⅡの比較をしてみます。
「何が違うんですか??」
両者は同じメーカーの同じカテゴリーのレンズなので、
こういった質問をよくうけますが、名前は似ていても全く性格が異なるレンズと言えます。
まずは、それぞれの基本情報からです。
【メダリストプラス】 グループⅠ
含水率 38.6% 中心厚 0.035mm
【メダリストⅡ】 グループⅡ
含水率 59.0% 中心厚 0.14mm
グループについては、別のところで解説していますので割愛します。
参考 ⇒ コンタクトレンズの性格
両レンズとも「非イオン性レンズ」です。
非イオン性とは、簡単に言うと汚れが付きにくいということです。
次に含水率ですが、どれだけレンズ内に水分を含んでいるかを表します。
メダリストプラスと比べるとメダリストⅡは約20%も多く含みます。
水分を含んでいる分、メダリストⅡの方が乾燥しにくいイメージですが、
実際は反対で、メダリストプラスの方が乾燥しにくいです。
わりと誤解されている方が多いです。
詳しい解説はこちら ⇒ コンタクトレンズの水分量と乾燥との関係
最後に中心厚ですが、
メダリストⅡの方が厚みがあります。
約3倍くらい違うでしょうか?
その分、形安定性に優れていて視力矯正力が良いです。
度数の低い方でも、レンズがぺしゃんこにならずに装用できますので、
コンタクトレンズが初めての方にはメダリストⅡが良いかもしれません。
ただ、つけごこちは薄型のメダリストプラスの方が概ね良いようです。
個人的な見解も含めて、まとめてみますと、
視力矯正力 メダリストプラス < メダリストⅡ
つけごこち メダリストプラス > メダリストⅡ
乾燥感 メダリストプラス > メダリストⅡ
取扱いやすさ メダリストプラス < メダリストⅡ
メダリストプラスに使用されている素材は、
以前からよく使用されている信頼度の高い低含水素材です。
一方、メダリストⅡに使用されている素材は、
比較的新しい高含水素材です。
(ちなみにメダリストワンデープラスはメダリストⅡと同等の素材です)
低含水素材から高含水素材に切り替えた場合、
乾燥感が気になることがあります。
すなわち、メダリストプラスからメダリストⅡへ切り替える場合、
乾燥が強くなるなどの違和感を訴えることがあります。
同じブランドではありながら、性格はまったく違うレンズですので、
どうしても試してみたい場合は、最小単位での購入が良いでしょう。
時間がある程度経過しないと、
レンズの調子なんて正直わからないものですので・・・
以上、参考になれば幸いです。
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