コンタクトレンズの性格

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コンタクトレンズには性格があります。

性格というよりは特性と言ったほうがいいかもしれませんね。コンタクトレンズは概ね4つの特性に分類されます。これは「FDA4分類」と言われるもので、発売されているレンズはすべてこのどれかに分類されることになります。

この分類はソフトレンズに関するものでハードレンズにはあてはまりません。

(実はハードレンズにも4分類があるんですが、マイナーすぎるので扱いません・・・)

では、その「FDA4分類」について説明しましょう。

まずはFDAって何?って事からご説明しますと、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)の略称でして、日本でいう厚生労働省にあたります。消費者が日常生活で手にするもの、食品とか医薬品、おもちゃ、化粧品などなど、その許可や違反を取り締まる機関になります。その機関が定めたソフトレンズの分類方法がこの「FDA4分類」になります。

FDAでは、以下の4分類を定めています。

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グループⅠ 非イオン性 低含水

グループⅡ 非イオン性 高含水

グループⅢ イオン性  低含水

グループⅣ イオン性  高含水

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

高含水とは、素材が水分を50%以上含むものをとし、

低含水とは、50%を含まないものとしています。

イオン性とは、イオン性モノマーを1mol%以上含有するものとし、

それをこえないものを非イオン性としています。

ちょっとピンとこないと思いますので、代表的なレンズをご紹介しますね。

【グループⅠ】 メダリストプラス、アキュビューオアシス、トゥルーアイ、エアオプティクス、メニコンプレミオ

【グループⅡ】 メダリストⅡ、メダリストワンデープラス、デイリーズアクア(コンフォートプラス)、プロクリアワンデー

【グループⅢ】 メダリストフレッシュフィット(CM)

【グループⅣ】 2ウィークアキュビュー、ワンデーアキュビュー(モイスト)、シードワンデーピュアUP、ワンデーアクエア(EV)

これ以外にも、たくさんあります。一部ですので参考程度にしてくださいね。

では、それぞれのグループの特徴について説明します。

グループⅠについて

非イオン性の低含水レンズです。もっともソフトレンズでポピュラーな素材と言っていいでしょう。代表的なレンズは、現在でも根強い人気のメダリストプラスです。レンズ素材は、コンベンショナルレンズ(1年とか使えるタイプ)とほぼ同じで、通販のカラコンもこのグループⅠのレンズが大半ですね。非イオン性なのでタンパク質などの汚れはつきにくく、低含水ゆえに乾燥も少ない傾向にあります。ただし、素材自体がぶ厚くなると酸素透過性がかなり悪くなるので、長時間装用によるトラブルが生じやすくなることがあります。最近、多くなっている高性能なシリコンハイドロゲルレンズもグループⅠに属しますが、4グループしかないために、やむなくこのグループに収まっていると言った方がよさそうです。グループⅤという新しいカテゴリーを作ったほうが良いのではないかという議論がずっとあります。シリコンハイドロゲルレンズは上記の例で挙げると、アキュビューオアシス、トゥルーアイ、エアオプティクス、メニコンプレミオが該当します。

グループⅡについて

非イオン性の高含水レンズです。高含水特有の柔らかさも持ちつつ、汚れがつきにくいという特徴をもっています。このレンズは、全体的にレンズに厚みがあるので装用しやすいという性質があります。ふにゃふにゃなレンズが嫌いな方はこのグループⅡのレンズが適しているでしょう。このカテゴリーのレンズは、比較的新しい商品が多く、プロクリアワンデーやメニコンマジックワンデー、ボシュロムバイオトゥルーワンデーなどが発売されています。タンパク質汚れがつきにくい素材なので、ワンデーの中でも花粉の時期に適したレンズと言えます。

グループⅢについて

イオン性素材で低含水のレンズです。このカテゴリーのレンズは非常に少ないです。メジャーなレンズでは、例に挙げた、メダリストフレッシュフィットくらいしかないように思います。もともとフレッシュフィットはメダリストプレミアというレンズの後継品にあたりますが、そのメダリストプレミアもピュアビジョンというレンズの後継品で、いずれも素材は同じものになります。海外では今でもピュアビジョンという名前で売っていたような気がしますが・・・。これは推測ではありますが、もともとグループⅢのレンズを作ろうと思って作ったわけではなく、出来上がったレンズがたまたま分類上稀なカテゴリーに入ってしまったっていうのが本当のところじゃないかなって思います。(←個人的な意見です)

グループⅣについて

イオン性素材の高含水レンズです。このカテゴリーのレンズは非常に多くあります。グループⅠと双璧をなす素材です。ジョンソン&ジョンソンはこのグループⅣレンズの代表的なメーカーと言えるでしょう。特徴としては、高含水特有の柔らかさがありますが、グループⅡのものよりも薄型の傾向があって、さらに柔らかい印象です。つけごこちが優れていて第一印象の良いレンズが多いようです。イオン性素材なのでタンパク汚れには弱くなっていますが、ワンデーではさほど気になることもないようです。つけごこち重視な方はグループⅣのレンズがおすすめとなります。近年、シードのワンデーピュアUPというレンズがシェアを伸ばしてきているようですが、こちらもグループⅣのレンズです。

いったいどれを選べばいいの?

それぞれ、グループによって長所短所がありますが、一長一短で優劣はつけにくいです。つまるところ、ユーザーの調子が良ければ、それは良いレンズということになるでしょう。ただ、そういってしまうと意味のない話になってしまいますので、レンズ選択の参考例として挙げてみますと、

つけごこちの良いレンズを希望なら、グループⅣの柔らかめのレンズ。例)ワンデーアキュビューモイスト

乾燥しにくいレンズなら、グループⅠのシリコンタイプ。例)エアオプティクス

花粉の時期に汚れのつきにくいワンデーを希望ならグループⅡのレンズ。例)メニコンマジックワンデー

といった感じでになります。最終的なところは使ってみないとわからないってことにはなりますが、まったく思ったのと違うレンズを選択する率は低くなるように思います。新しいレンズを試す時は、このグループ分けを念頭に置いておけば、おおよそのレンズの性格は見当がつきますので、迷った時の参考にしていただければと思います。

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