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ホヤワンが合わないとか、お悩みを回答します。

こんな時どうする?

アイシティのPBレンズである「ホヤワンシリーズ」ですが、このところ「合わない」っていう声もちらほら出てきています。ホヤワンに限らず、合わないっていうのは、コンタクトレンズでは昔からよくある話ですので、珍しくはないですけどね。

ホヤワンは、現在、ワンデーが4つあります。

  • ホヤワンコンフォート(HEMA素材で一番安い)
  • ホヤワンプレミアム(シリコーン素材でマイデイのOEM商品)
  • ホヤワントレジャード(HOYA社オリジナルレンズ)
  • ホヤワンルミナス(トレジャード進化版?)

どのレンズがどんな風に合わないのかっていうのがポイントになりますが、ホヤワンコンフォートとホヤワンプレミアムについては、OEM商品ですので、どんなレンズに変更すればよいのかというのは過去の経験からアドバイスできます。でも、トレジャードとルミナスについては、こうなんじゃないかな~っていう、ふわっとしたアドバイスしかできません。が、これまでの経験と知識で回答したいと思います。

ヤフー知恵袋とか、ネット上でのお悩みをいくつかピックアップして回答してみます。

■ホヤワンルミナスの表裏がわからない。

表裏がわかりにくいっていう悩みは多いですね。カラコンだとディファインなどはわかりにくいです。度数によっても変わりますが、低いほうがわかりにくい傾向があります。ホヤワンルミナスは比較的形状がしっかりしているレンズと認識していますが、通常の表裏確認で分かりにくい場合は、アルコン社のサイトで見かける表裏の判別方法が参考になります。

アルコンHPカラコン相談室(表裏判別) より抜粋。

この方法を用いると、容易に表裏が判別できたりします。横から見る方法に加えて、この方法も試してみてほしいですね。ブリスター内ではレンズは液体に沈んでいる状態ですが、この液体内で表裏がひっくり返ったりすることがありますので、表裏の判別は必ず行ってから装用するようにしてください。

■ホヤワンプレミアムとトレジャードはどちらが上級商品ですか?

ズバっと、「こっちのレンズ!」とは言いづらいですね。

どちらのレンズもシリコーンハイドロゲル素材がされています。酸素透過性においては、トレジャードのほうが良いですが、装用感はプレミアムに軍配があがります。レンズには柔らかさの基準として「Mpa」というものがあり、この数値はプレミアムの方が優れています。レンズの性能というと、酸素透過性ばかりが注目されがちですが、その数値だけでレンズ性能を決めてしまってはいけません。

コンタクトレンズには考慮するべき点が3つあります。一つ目は、視力矯正力、二つ目は酸素透過性、三つめは装用感。この3大要素は、コンタクトレンズを処方する際に注意する点でもあります。

酸素透過性は「トレジャード」が優位。装用感は「プレミアム」が優位。となりますので、甲乙つけがたいところではありますが、こうした場合、顧客がどちらを選ぶかというと、私の経験上、「装用感」の良いレンズを選択することが多いです。

この質問の回答としては、酸素透過性を重視するなら「トレジャード」、装用感を重視するなら「プレミアム」となります。

■トレジャードを使用していますが、乾燥がひどいです。

つまり、合わないということだと思いますが、具体的には、乾燥でゴロゴロして異物感が強いってことだと思います。トレジャードの前は、どんなレンズを使っていたかが分かれば、より詳しいサポートができるのですが、今ある情報で回答したいと思います。

BC9.00という少し緩めのカーブを採用しているトレジャードは、レンズ素材が比較的固く、人によっては、そのカーブが合わないことがあります。乾燥し始めると、レンズ周辺が浮き気味になって、異物感が強くなる傾向がありそうです。このことが、「乾燥がひどい」という表現になっているのではないかと考えます。特に、もともと角膜の曲率半径が小さい人だと、より顕著に表れます。

対策としては、同じホヤワンシリーズであれば、トレジャードよりも柔らかい「プレミアム」へ変更してみるとか、あるいは、同じBCを希望するのであれば、ワンデーアキュビューオアシスあたりが有力だと思われます。トレジャードの進化である「ルミナス」を試すってのもありそうですが、同素材でレンズデザインを変更しただけなので、大きな改善は見込めないのではないかと個人的には感じます。

■ホヤワンの2weekに変えたのですが、コンタクトが薄く取り外しがうまくいきません。

過去にシンシア2Wを使用していて、ホヤワンディライトに変更したら調子が悪いっといった、お悩みをお持ちの方です。まずは、レンズ規格を比較してみましょう。

ホヤワンディライトとシンシア2WSのベースカーブ、サイズ、含水率、酸素透過性、中心厚を比較した表を作成しました。

項目ホヤワンディライトシンシア2WS
ベースカーブ (BC)8.7mm8.8mm
サイズ (DIA)14.0mm14.1mm
含水率47%47%
酸素透過性 (Dk/t)175147.8
中心厚0.08mm0.09mm

両レンズ共に、高性能な2Wタイプです。酸素透過性はホヤワンディライトのほうが高く、厚みも若干薄くなっています。ホヤワンディライトのほうが、レンズ性能としては高いと言えます。数値上の評価にはなりますが。

このホヤワンディライトのほうが外しにくいという訴えですが、考えられるのは、若干小さくなったBCと中心厚に原因があるのかもしれません。BCは小さくなる方が角膜への密着度が増します。そして、中心厚も薄くなる方が密着度が増します。あくまでも推測にすぎませんが、この2つの要素により、張り付きやすくなったのかもしれません。

レンズ表面の精度が高く滑りやすいといった特徴をもっているレンズ(つるつるして外しにくい)もありますが、ホヤワンディライトがつるつるしているという話は、今のところ耳にしていないです。となると、やはり先ほどのレンズ規格との相性が要因ではないかと思われます。

ただ、装用中は快適で、外す時だけの問題ということならば、外し方を工夫するだけで問題は解消するかもしれません。アルコン社が提供している外し方が参考になるでしょう。

レンズの外し方(アルコンHP)

簡単に説明しますと、外すレンズを下の白目まで完全にずらしてつまむ、という方法です。シリコーンハイドロゲルレンズは、通常のHEMA素材と違って、柔軟性が劣ります。そのため、黒目上でダイレクトにつまんで外そうとするとうまく外せないことがあります。張り付いているように思われがちですが、実際は張り付いてはおらず、レンズ表面上で指が滑ってつまめないというのが多いのです。黒目と白目とはカーブ一致しておらず、白目にずらすことで、隙間が発生して外しやすくなります。一度、試してみてください。

ホヤワンディライトの過去記事はこちら ↓↓

アイシティに2週間の「ホヤワンディライト」登場したので調べてみた件

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