「見えてるんだけど、見えにくい。」
こういった訴えをされる方が時々います。
例を挙げると、ハードレンズからソフトレンズ(使い捨てレンズ)に変えて、
同じように視力も1.0に合わせたのに、何だか見えにくさがある・・・といったものです。
原因として真っ先に考えられるが乱視の存在です。
ハードレンズは乱視を勝手に矯正しますが、ソフトレンズは乱視を矯正するのが苦手です。
よって、乱視が未矯正状態となるため、見えにくくなってしまうです。
原因がこの乱視だけであれば、乱視用ソフトレンズを用いることで解消しますが、
そうならないこともあるのです。
視力としてはきちんとでるものの「何となく見えにくい」と訴える方がいらっしゃいます。
具体的には、ハードレンズで視力が【1.0】、乱視用ソフトレンズでも視力が【1.0】で、
同じコンタクトレンズ視力でありながら、乱視用ソフトレンズの方が見えにくいという方がいるのです。
これには素材によるコントラストの違いがあると言われています。
コントラストとは、「くっきり感」と表現すればわかりやすいでしょうか?
固いハードレンズの方が像の見え方は優れていると言われています。
昔、コンタクトレンズ学会のセミナーなどで聞いた話で、
コントラストの優れている順番としては、
ハードレンズ > 裸眼 >ソフトレンズ
という関係だそうで、ハードレンズの1.2は、裸眼の1.2よりも見え方としては優れているというのです。
これに似ているかもしれませんが、メガネレンズも同様の事が言えますね。
プラスチックレンズよりもガラスレンズの方が見え方が良いというのを教えてもらったことがあります。
共通するところは「固い」ということです。
固いレンズの方が、こうしたコントラストが良い傾向にあるんでしょう。
ソフトレンズからハードレンズへ変更される方は、
コントラストが低下する傾向にあるので、
同じ視力でも見えにくく感じることがあるということを知っておいた方がよいでしょうね。
ただ、変更しても見え方は変わらないという方も多いようなので、
さほど過敏にならなくてもよさそうです^^
ダメなら、また合わせ直せばいだけですからね・・・面倒くさいか^^;
参考になれば幸いです。
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