昔と違って、乱視用のコンタクトレンズが増えています。最近ではカラコンの乱視用も発売されてきましたね。もともと日本人は乱視が多いと言われていますが、海外ほど乱視用の使用率は高くありません。ま~複雑な事情が絡んでいるんですけどね・・・。
さて、乱視用コンタクトですが、みなさん共通の悩みがあるようですね。それは、乱視用コンタクトの線が見えない問題です。わかりやすいレンズもあれば、正直まったくわからないレンズもあります。プロでもなかなかわからないレンズってあるのですよ。あとでご紹介しますけどね。
一般的なのは、レンズが安定する方向に線があるタイプ。
↑これはメニコン2Wプレミオトーリックの線です。この線のことを「ガイドマーク」と呼んだりします。通常、乱視用を初めて使用する場合は、検査員の方が、「この線を下向きにして入れてくださいね。」と説明してくれたりします。最初のうちは、この線が見えにくい場合もありますが慣れてくると、わざわざ線を見つけなくても、レンズ厚みの関係とかで上下がわかってくるようになります。
ただね。まったくわからないレンズもあるのですよ。それがこのレンズ。
こちらシードのアイコフレ乱視用なんですが、3時と9時の方向にガイドマークがついています。すなわち、画像のような位置で安定しないと見えないってことなんですが、このガイドマークがとにかくみえづらいです。正直、ぜんぜんわからないですね。ということで、適当に入れて数分安定するまで、ちょっと瞬き多めにして待っておくって感じになります。
ガイドマークは正確な位置で入れないと見えないのか?
最初の説明で、「この線を下向きにして入れてくださいね♪」なんて言われると、「線を下にして入れないと見えないんだ!」って思いこんでしまいますよね。結構、多くの方がそう思われています。一部のレンズでは確かに当てはまるのですが(メニコン2Wプレミオトーリックはその一部です)、大体のレンズは適当に入れても、数分もたてば、正確な位置にレンズは安定します。つまり、上下反対に入れたとしても、時間がたてば正規の位置で安定するように設計されているのです。良くできていますよね。とはいうものの、ガイドマークを確認して正確に入れる方が、装用してすぐ視力が安定しますので、そのほうがいいです。
ということで、このガイドマークは特に気にせず、適当に入れても大丈夫です。ただし、例外はあります。さっきの例外的なレンズのほか、角膜やまぶたの形状が影響して、レンズが回転しづらい方がいらっしゃいます。こうした方々は、上下反対に入れてしまうと、そのままで安定ってことがありますので、ご自身で一度、適当に入れてみて検証してみるのが良いと思います。数分経って、ちゃんと見えるようなら大丈夫です。
以上、参考になれば幸いです。
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