今や、コンタクトレンズの主流は使い捨てソフトレンズですね。
昔はハードレンズしかなかった時代もありました。
ソフトレンズが発売されて、1週間、2週間そしてワンデータイプが発売されて、
だんだんとハードレンズのシェアが減少しました。
でも、ハードレンズは、
その優れた光学性能や寿命が長いのでコストが安いとか、
いまだに根強い人気を誇っています。
ただですね・・・
このハードレンズは将来的に減少することはあっても、
増加することはほぼないと個人的には思っています。
なぜか?
ひとつは、世界的に見ても、
これだけハードレンズユーザーが多いのは日本ぐらいだという事。
つまり、新商品が出にくいってことです。
しかも、海外メーカーは使い捨てメーカーですから、
ハードレンズを販売することはなさそうです。
もうひとつは、
ハードレンズを処方してくれる施設が年々減少しているという事。
ハードレンズの取り扱い止めるという眼科が増えています。
つい最近ですが、うちの近所の眼科もハードレンズの取り扱いを止めました。
ハードレンズの処方は、それなりにスキルを必要とします。
聞くところによると大学病院とかでも、大半が使い捨てレンズ処方のため、
ハードレンズそのもの処方率が少なく、
処方できる眼科医が少なくなっているという現状があるようです。
また、レンズの在庫管理も面倒なんです。
ハードレンズはカーブごとにそれぞれの度数を用意しないといけませんから、
どうしても在庫数量が多くなってしまいます。
小さいレンズですから、それほどスペースを多くとるわけではありませんが、
1枚の単価が高いので1セット用意するにも結構な費用がかかるんですね。
こうした在庫の管理コストの問題も関係しているかもしれません。
ソフトレンズは次から次へと素材が進化してきていて、
ハードレンズを凌駕する酸素透過率をもつ使い捨てレンズも出てきています。
ハードレンズは根強く残っていくとは思いますが、
さながら、ガラケーのような立場になっていくような気がします。
最終的にはハイブリットなレンズが出てくるんでしょうね。
海外にはすでにあるようですが・・・
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