ハードレンズのケア用品は、それほど数が多くありませんが、
使用出来るレンズが制限されているケア用品があります。
その代表的なものは、
研磨剤入りの洗浄液 です。
とはいうものの、たいていのメーカーさんは研磨剤入りの洗浄液を使っても、
大丈夫なレンズが多いですが、とあるメーカーさんのレンズは注意が必要です。
それは メニコン です。
ハードレンズでは一番有名なコンタクトメーカーですね。
国内最大手メーカーです。
このメニコンのハードレンズは、
他のメーカーのレンズとは違って、特殊な表面処理がされています。
これを プラズマ処理 と呼んでいますが、
水濡れ性を良くして汚れをつきにくくする処理です。
研磨剤入りの洗浄液をメニコンのレンズに使用してしまうと、
この表面処理を傷めててしまう恐れがあります。
1回ですぐにダメになるようなものではありませんが、
表面処理のメリットを失ってしまうばかりか、
逆に涙をはじくようになってしまうことがあります。
一度、傷めてしまった処理は元には戻りませんので、
新規に作り直さないといけなくなります。ご注意ください。
また、シードというメーカーの【S-1】というレンズも、
特殊な表面処理がありますので研磨剤使用は控えてください。
その他【S-1】以外のシードのハードレンズは使用しても大丈夫です。
ただ、研磨剤入りの洗浄液を使う場面というのは、
それほど多くはありません。
レンズの調子が悪くなった時、
見え方が曇った感じになったり、乾燥しやすくなったりとか、
何らかの異常を感じた時に使用することが多いです。
毎日使用するものではありません。
調子の悪さを感じた早い時期に使用すると効果はあがりやすいですが、
研磨剤入りでも落としきれない、しつこい汚れが付着していることもあります。
「洗浄直後は良くても、すぐに曇ってしまう」というような場合は、
タンパク質などの汚れではなく、別の種類のよごれだったりすることがあります。
最近多いのは、お化粧品の汚れで、
これは油脂系なので研磨剤入り洗浄液ではあまり落ちません。
アルコール成分の入った洗浄液が効果的になります。
商品ではシードのジェルクリンという洗浄液が該当します。
ケア用品の選択を間違っていると、レンズの寿命にも影響してきます。
「寿命が早いな。。。」と感じている方は、
今一度、お使いのコンタクトレンズのメーカーやケア用品の種類を
確認してみてはいかがでしょうか?
長く持つに越したことはないですからね^^
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