2019/2/22発売のシンシアワンデーS。シンシアは、知名度では、メニコンやシードと比べるとありませんが、東証1部上場の企業です。ネットやドラッグストア中心に販路を広げている会社ですので、コンタクトレンズ店の店頭ではあまり見かけることがないかもしれません。
今回、このシンシアワンデーSはそうした弱み打開すべく投入したレンズのようです。期待値あがりますね。そんな肝入りレンズですので試してみましたよ。
さて、どんなレンズなのやら。
シンシアワンデーSのスペック
BC 8.8mm / パワー -0.50 ~ -12.00 / 直径 14.1mm
中心厚 0.08mm / 含水率 47% / Dk値 133
Dk/L値 166 / UVカットあり
と、こんなスペックとなっています。かなりのハイスペックレンズですよ、これは。ワンデーアキュビューオアシスとデイリーズトータルワンを比較対象としてみますと、Dk/Lでの比較では、
シンシアワンデーS 166
ワンデーアキュビューオアシス 121
デイリーズトータルワン 156
わぉ・・・大手メーカーのレンズスペックを上回っております。では、最新型のボシュロムアクアロックスワンデーと比較すると、
アクアロックスワンデー 163
なんと!日本で発売されているシリコーンハイドロゲルワンデーにおいては、酸素透過率でみるとNo.1ってことになりますよ!とんでもないレンズを投入してきましたね。シンシアさん。
で、実際の装用感はどうなのでしょう。
シンシアワンデーSの装用感は如何に。
ということで、実際に試してみました。シンシアワンデーS。
結論から言いますと、「いいです。」「かなりいいですよ。」このレンズ。
初期装用感もグッド。6時間くらいつけてみましたが、乾燥感もあまり感じませんでした。もちろん私が個人的に調子が良かっただけの話で、他の人が試すと良くなかったってこともありますから、まだ未知数ですけどね。ただ、いろんなレンズを試してきている私の経験から言わせてもらうと、このレンズ、
それなりの価格であれば、ファーストチョイスしてもいいんじゃない。
って思います。
ところで、どこ製のレンズなの??
どこで生産されているレンズなの?
はい。ずばりマレーシア製(台湾製)でございます。
このところ、コンタクトレンズといえば最近、台湾製が旬です。ジンズワンデーも台湾製。メガネスーパーのワンデーも台湾製。カラコンはほとんど台湾製。シードのカラコンだって台湾製。
日本よりも台湾の方がコンタクトレンズ製造においては盛んな感じがします。今回のシンシアのレンズはViscoVisionってところで生産しているようです。生産工場はマレーシアに存在しているので、パッケージを確認すると「made in Malaysia」。ただ、本社は台湾にあります。シンシアの関連会社が台湾にありますから連携も取れやすいんでしょうね。マレーシア製といえば、あのアルコンのエアオプティクスもマレーシア製です。そして、国内最大手メーカー「メニコン」もマレーシアに工場を建設すると発表していますので、これからマレーシア製のレンズが増えてくるかもしれませんね。
ということで、シンシアが投入した「シンシアワンデーS」ですが、これまで海外勢にハイスペックレンズは制圧されている状況を変えてくれそうなレンズですね。今後の動向に注目ですよ!
では、参考になれば幸いです。
コメント
ワンデーS
使用してますがなかなか疲れもなくいい感じです。が通販で購入可能なのかわからりません。通販購入方がわかれば教えてください宜しくお願いいたします。
シンシアのIR情報によると、現在、シンシアワンデーSは眼科もしくはコンタクトレンズ量販店での販売が主体のようで、通販では販売していないようですよ。通販が解禁となると値崩れしがちですからメーカーも警戒しているのでしょうね。