日本人は近視が多いですから、近視で乱視用のレンズは多くあります。ただし、遠視で乱視用のレンズというのは限られています。遠視で乱視の方は、若い時には、まだ調節力がありますので、それほど不自由さは感じませんが、年齢を重ねるごとに調節力が衰えてくると、だんだんとその不自由さが強くなる傾向にあります。
ここで、ざっと2週間の乱視用レンズを挙げてみますと、
- アキュビューオアシス乱視用
- エアオプティクス乱視用
- バイオフィニティートーリック
- モイストアイ乱視用
- メダリストフレッシュフィットコンフォートモイスト乱視用
- メニコンプレミオ乱視用
- メダリスト66トーリック
- 2ウィークファインαトーリック
大手メーカーのものを列挙しましたが、だいたいこんなもんでしょう。
このうち、遠視で乱視用の度数を持っているレンズは、
- エアオプティクス乱視用 +6.00~+0.25
- バイオフィニティトーリック +5.00~+0.25
- モイストアイ乱視用 +3.00~+0.25
(乱視度数は省略)
わずか3っです。
すべてシリコーンハイドロゲル素材のレンズですので、通常素材であるHEMA素材のレンズは、もうなくなっています。時代の流れでしょうか・・・。シリコーン素材との相性が良くない方には、つらいですね。
年齢を重ねるにつれ、遠視の方は、近くも遠くも焦点が合いにくくなってきます。こうなると目がとても疲れやすく、メガネかコンタクトレンズで常に矯正をしておく方が楽になります。メガネで間に合えばそれで問題はないのですが、遠視用の眼鏡って、度数が強くなると目が拡大されてしまいます(昔、ケントデリカットがギャグにしていた。古っ)。美容的にマイナスですので、特に女性は気になりますよね。そうなるとコンタクトレンズを使おうって気になりますから、選択肢が少ないというのはちょっと残念です。
ただ、ひとつの道具に絞らなければ、いろいろと方法はあります。例えば、乱視の程度にもよりますが、遠視をコンタクトレンズで矯正して、乱視をメガネで矯正する。すなわち、コンタクトレンズの上からメガネを掛けるという方法。コンタクトレンズとメガネを組み合わせる方法であれば、結構対応できるのではないかと思います。遠視用だけであれば、もう少しコンタクトレンズの種類も増えますので選択の幅は広くなります。
遠視で乱視用があまりうまくいかない方は、こうしたコンタクトレンズとメガネを組み合わせるという方法を試してみてはいががでしょうか?
以上、参考になれば幸いです。
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