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コンタクトレンズがずれる(ソフト編)

ソフトコンタクトレンズ

『コンタクトレンズがずれるんです・・・・。』

良く聞きます。こうしたトラブル。

ご本人に心当たりがある場合は、だいたいそれが当たっていることが多いのですが、まったく心当たりがない場合は不安になりますよね。使い捨てソフトレンズをお使いの方が多くなったので、ここではソフトレンズがずれる原因について考えてみます。

可能性としては、

  • 上まぶたの炎症が起きている?
  • レンズがひどく汚れている
  • レンズが裏返しで目に入っている
  • レンズがそもそも合っていない

これらが挙げられます。

では、順番に説明していきますね。

上まぶたの炎症が起きている?

まず、「上まぶたの炎症が起きている?」ですが、眼科で見てもらうと、「結膜炎になっていますね」といった診断をうけたりします。中でもコンタクトレンズが起因となって発生する結膜炎のひとつに「巨大乳頭性結膜炎」というのがあります。レンズケアを怠っていたり、こすり洗いをさぼっていたり、そういったことが引き金となって、レンズにタンパク汚れが蓄積して、まぶたの裏への刺激が高まり、炎症を引き起こしてしまうといったものです。

ずれ方としては、上まぶたに引っ張られるように上へずれます。まばたきのたびに上へ上へとずれていく感じです。入れた直後は大丈夫でも、時間が経過するにつれてひどくなります。それ以外にも、目やにが多いとか、かゆみがあるとか、自覚症状を大抵は伴っていますので、本人も「目に何か起こっているかも・・・」って、なんとなく異常があることに気づいています。対処方法としては、コンタクトレンズの中止をした上で、眼科医から点眼薬を差すように指示されることが一般的です。治るまでの期間は程度によって変わってきますが、2,3日で治るようなものではありません。週単位での治療を考えておいた方がいいと思います。治癒後も、しばらくは清潔なワンデータイプを使用するようすすめられることもあります。

レンズがひどく汚れている

「レンズがひどく汚れている」は、レンズの汚れによって表面の滑りが悪くなり、上まぶたに引っかかってずれやすくなるというものです。「上まぶたの炎症が起きている」という状態ですと増々レンズに汚れがつきやすくなります。時々ですが、コンベンショナルレンズ(使い捨てじゃないソフトレンズ)をご利用の方で、経年変化によって、レンズ内へタンパク汚れが浸透して白濁し、ずれやすくなっているという方がいます。使い捨てレンズのユーザーさんではあまり起きませんが、交換期限をはるかに過ぎて使用されている方のレンズは、同様に白濁していることがあります。

レンズが裏返しで目に入っている

「レンズが裏返しで目に入っている」は、意味そのままですが、表裏を間違えて装用している場合に起きます。レンズの弾性などにもよりますが、まったく気づかない方もいます。ディファインなどのサークルレンズをご使用の方では、リングの着色部分がずれるのでわかりやすいです。正しく入れ直せば解消します。

レンズがそもそも合っていない

最後に、「レンズがそもそも合っていない」ですが、これは上にずれるというよりは、下にずれるということが多いようです。眼のカーブに対してレンズのカーブが緩すぎる場合に起きやすい傾向にあります。もともと使い捨てのソフトレンズは、レンズカーブのバリエーションが少なく、1商品に対して1カーブしかもっていないレンズが大半を占めます。カーブが同じでもレンズの厚みがある場合は、人によっては、ずれやすくなりますので、カーブやレンズ厚みの選択については専門家に相談して決めるほうが無難です。

まとめ

こうした「レンズがずれる」という不調については、レンズが原因なのか、目が原因なのかを見極める必要があります。レンズが原因の場合は、新しいレンズに取り換えてみるとか、ご自身で対処できるかもしれませんが、目が原因の場合は、ご自身ではどうしようもできません。眼科で診てもらうしかありません。もしくは、2週間くらい自主的にコンタクトレンズを中止するかですね。ただ、自主的に中止して調子が改善したとしても、レンズが悪ければ再発の可能性は高まりますので、レンズ状態の検査も含めて眼科受診はした方が良いと思います。

以上、参考になれば幸いです。

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