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コンタクトレンズの寿命。

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コンタクトレンズの寿命ってどれくらいなのか?

この質問って、最近はあまり聞かれなくなりました。というも使い捨てソフトレンズが主流になってきているからですね。使い捨ては最初から寿命が決まっていますよね。1日使い捨ての寿命は1日。2週間使い捨ての寿命は2週間と決まっています。寿命っていうよりも使用期限ですね。どれくらい持ちますか?という質問は、主にコンベンショナルレンズであるハードレンズとか使い捨てでないソフトレンズに対してある質問です。ちなみにコンベンショナルとは、「ありきたりな」とか「月並みな」という意味ですから、普通のレンズっていう意味です。今や少数派になっていますからマイノリティレンズっていう方がいいかもしれませんね^^

さて、寿命の話ですが、ハードレンズは約2~3年ソフトレンズは約1~2年と言われています。施設によっては、ハードレンズは2年半前後とか、ソフトレンズは1年半前後っていうところもあります。大きく外れていませんが、表現はいろいろです。ハードレンズはソフトレンズよりも寿命が長いというのはどこも同じですね。

では、何をもって寿命となるか?

ここが正直難しいところなんです。レンズ自体が赤く染まって「寿命ですよ~」ってサインを出してくれるならまだしも、レンズは何も言いませんから、使っている本人の主観的な判断か、あるいは、レンズを検査して「傷が多いですから、そろそろ変えた方がいいですよ~」といった検査員の方のアドバイスだったります。あいまいなんです。

実際のところ、昔は、酸素を通さないPMMAと呼ばれる素材でできたハードレンズいおいては10年くらいもっている方が結構いました。今は、酸素透過性レンズ、いわゆるO2レンズに世代交代してからは2~3年程度の寿命と言われています。ただ、その年数以上に使っている方はたくさんいらっしゃるんですね。個人的な感覚では4~5年で買い替えている方が多いような印象を受けます。ちょっと無理に引き延ばして4~5年っていう強者もいるかもしれませんが、これくらい使えている方のレンズを見ると案外きれいだったりするんですね。一説によると、1年もたてば、レンズがいくらキレイでも酸素透過性は半減すると言われていますが、具体的な資料を見たことが無いのでよくわかりません。

で、ここでちょっと皮肉れている私は考えるわけです。この寿命って、メーカー側が、『これくらいで買い替えてくれないと会社がやっていけないわっ!』ていうラインなんじゃないかと。つまり製品寿命を検証したわけでもなく、『ハードは固いから3年くら~い。ソフトは柔らかいからその半分くらいが妥当なんじゃな~い。』って、商売が成り立つために逆算で寿命を決めているんじゃないかと思ってしまうのです。あくまで妄想ですが・・・。

話は戻りまして、買い替えのきっかけとしては、【見え方が変わった】【くもりやすくなった】【割れた】【紛失した】とか何かしら不都合を感じた時が多いです。3年たったから、レンズがきれいでも買い替えるっていう神様のような方もたまにいますが、それほど多くはありません。トラブルなければ、ランニングコストが一番安いのはハードレンズなので、経済的な面からか根強い人気があります。ただ年々市場は縮小傾向にあるようです。ハードレンズの需要がそれなりにあるのは、世界を見渡しても日本ぐらいです(ドイツもあったかな?)。9割以上がソフトレンズ市場なので、画期的なハードレンズが開発されない限りは今後も縮小し続けるでしょう。

以上、ハードレンズの話が主になってしまいましたが、コンタクトレンズの寿命というのは、かなりあいまいです。目安として、ハードは2~3年、ソフトは1~2年という感覚で良いかと思いますが、その期間を意識しすぎない方が良いでしょう。実際には使う人によって寿命は変動します。ハードレンズでもお手入れ方法が悪ければ、3カ月程度で傷だらけになって交換しなければならないことだってあります。

経験上、物理的な面に絞って言えば、使用者のお手入れ方法によって寿命は左右されます。レンズを触る前には、石鹸できちんと手を洗うとか、こうした基本事項を守っているかどうかで、レンズへの傷のつき方に差が生じてきます。小さな傷が毎日1個つくようなら、1年たてば365個つきます。それが2日に1個になるなら傷の量は半減します。小さな積み重ねがやがて大きな差となって現れます。レンズの寿命がやたら短くてお悩みであれば、今一度、ご自身のお手入れ方法をひとつひとつ確認してみてください。「あらっここが原因なのかも?!」っていうのが見つかるかもしれませんので・・・

以上、参考になれば幸いです。

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