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コンタクトがしっくりこない。【つけごこち編】

こんな時どうする?

見え方編につづいて、

今回は、【つけごこち編】です。

 

つけごこちは、

個人差がありますし、

正直、本人以外わかりません。

 

見え方については、屈折データを元に検討することができますが、

つけごこちは、感覚なんですよね・・・。

 

では、何も参考になるデータが無いのかというと、

そんなこともなく、あります。

ただ、そのデータ自体もつけごこちに直結するのかというと、

そうでもない、ってことも多いです。

 

煮え切らない言い方をしていますが、

つけごこちに影響を与えそうな要素について、

解説していこうと思います。

 

薄型はつけごこちが良い??

同じ素材ならば、

この答えは「YES」となります。

 

ただ、使い捨てレンズは大きく4種類ほどの素材特性を持ち合わせているので、

素材特性が違うと、答えは「NO」になります。

 

例えば、この2種類の異なる特性をもつレンズがあったとします。

 

レンズA 中心厚 0.035mm 含水率 38% グループⅠ

レンズB 中心厚 0.084mm 含水率 58% グループⅣ

 

レンズAは、レンズBと比べ、半分くらいの厚みで超薄型です。

厚みだけを比べると、断然「レンズA」の方がつけごこち良さそうってなります。

ところが、実際に装用してみると、

レンズBの方が、つけごこちが良いというユーザーがでてきます。

 

どういうことでしょう?

レンズの相性!って言えばそれまでですが、

これには、含水率が影響していると思われます。

 

含水率は「水分を含む率」を表しています。

ちょっと乱暴な言い方をすると、含水率の高いほうが、

水分をよく含んでいて柔らかいという事になります。

素材そのものが柔らかいという事です。

 

こうしたことから、

レンズの厚みだけではなく、

含水率もつけごこちに影響を与える要素となります。

 

「超薄型だからつけごこち抜群!」

こういったキャッチコピーをもつレンズであっても、

先の含水率の影響を考えると、

必ずしも、そうならない場合もあるということです。

 

 

中心厚みではなく、周辺厚みの方が大事?

薄型レンズっていうと、

全体的に薄く仕上がっているっていう印象がありますが、

必ずしもそうでないこともあります。

 

厚さ0.05mmの薄型レンズがあったとすると、

これはレンズの中心部の厚みを表します。

この中心部の厚みによって、超薄型とかって言っているわけです。

 

でも、レンズ周辺の厚みは、

構造上、中心部よりも分厚くなっていたりします。(近視レンズ)

 

一般的には、レンズの度数が強くなればなるほど、

周辺部分のレンズ厚みは増してくる傾向にあります。(近視レンズ)

 

瞬きをする時、上まぶたが最初に接触するのは、

レンズの周辺部分です。

この周辺部分が分厚くなると、異物感が強くなります。

 

上まぶたへの負荷を少なくするためには、

周辺部分を薄く仕上げたり、まぶたに摩擦が掛らないように、

滑らかな表面処理を施したりします。

 

ここ最近のレンズは、

中心部は、ある程度厚みを持たせて、

周辺部分のデザインを薄型にしたり、摩擦を少なくして、

まぶたの滑りをよくすることで「つけごこち」を良くしている傾向がみられます。

 

中心厚みから、周辺厚みへと、

評価する基準が変わってきているように思えます。

 

結局、どうすればいいの?

つけごこちは、当事者以外わかりません。

よって、本人が良ければそれで良いって事になります。

 

レンズの種類を変更する場合は、

今現在使用しているレンズの自己評価が基準となります。

まずは、ご自身のレンズがいったいどういう性格のレンズなのか、

知る必要があります。

( コチラの記事も参考に⇒ コンタクトレンズの性格 )

 

つけごこちに影響がありそうな要素として、

含水率、レンズ厚みを上記で挙げました。

もうひとつあげるとしたら、ベースカーブになります。

 

ベースカーブとは、

レンズのカーブのことを差していますが、

このカーブはご自身の眼のカーブと比較して、

大きすぎても、小さすぎてもいけません。

 

現在使用しているレンズの調子がまずまずなのであれば、

似たようなカーブを選択する方が無難です。

といっても、それほどカーブの種類が一つの商品につき、

たくさん用意されているわけではないので、

そんなにかけ離れたカーブを選択することは少ないと思います。

 

含水率、レンズ厚み、ベースカーブ。

これらの3要素が現行使用のレンズと大きくかけ離れたものでなければ、

それほど大きな失敗はないのではないかと思います。

ただ、絶対ではないので使ってみての判断です。

 

もっと確実な方法はないのか?

はい。あります。

実際に眼科に行って、着け比べをしてみるって方法です。

なかなか言い出しづらいですよね。

よく試せて、2~3種類ってところです。

 

短時間での装用ではありますが、

これなら、より確実につけごこちを判定できます。

メーカーさんのサイトなどで、

無料体験クーポンってのがあったりしますから、

それを利用してみるのもひとつの方法です。

当然、眼科検査料はかかりますから出費はあります。

 

でも、気に入ったらトライアルレンズをくれたり、

することもありますので、損ってことは無いと思います。

その場で購入を勧められることもありますが・・・

 

眼科検診も兼ねて行ってみてはいかがでしょうか?

 

以上、参考になれば幸いです。

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