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ハードレンズからソフトレンズに変えたら見えなくなった・・・

ソフトコンタクトレンズ

ハードレンズの需要って年々減少してきているようですが、それでも、根強い人気がありますね。何よりもランニングコストは一番ハードレンズが安いですからね。

ただ、ハードレンズユーザーは絶えず使い捨てレンズからの誘惑にさらされています。だって、あらゆる広告がほぼ使い捨てレンズばかりですから。これだけ、使い捨てレンズの広告ばかりが目立っていると、「自分の使っているハードって悪いのかしら・・・」って思うこともあるでしょう。

周りのコンタクトレンズユーザーの方々がこぞって使い捨てレンズばかりだと、「使い捨てにしたほうがいいかも・・・」って思いますよね?ましてや調子がいいっていう話を聞くと、なおさらです。

ただ、ハードレンズからソフトレンズに変えると、見え方が悪くなることがあります。着け心地ががいくら良くても、肝心の視力がでなければ本末転倒です。コンタクトレンズは見えてこそ価値ある商品ですから。

さて、ではどういった理由で見えにくくなるのか、その原因を挙げてみましょう。

【原因⓵】たいていは乱視が関係していますが・・・

ハードレンズからソフトレンズへ変更して、どうも、以前に使っていたハードレンズよりも見えにくいと感じる場合、一番多い要因としてあげられるのが、【乱視】です。

ただ、ハードレンズを外した直後というのは、もともと乱視があった方でも、減少している、もしくは消えている場合もあります。これを「オルソケラトロジー効果」と言います。ハードレンズ装用により、乱視や近視が一時的に抑制された状態になっています。

どれくらい乱視や近視が抑制されているかというのは、過去のデータ履歴があれば推測できる場合もありますが、たいていはよくわかりません。コンタクトレンズを新しく作ろうと思う場所が初めての施設であれば、過去の履歴は当然ありませんので、その時に測ったデータに基づいて処方することになります。

「ソフトレンズへ変更して1週間くらいは良かったけど、だんだん見えづらくなってきた。」

こうした訴えの場合、ハードレンズのおかげで抑制されていた近視や乱視が復活することで起こる典型的な例です。新しくレンズを処方する場合は、眼のデータを計測します。それは、視力の値だけでなく、角膜の曲率や屈折度数といった、機器による客観的なデータも測定してそれを残しておきます。昔から通っていたところであればこうした履歴がありますので、以前に乱視がどれくらいあったかどうかというのが確認できます。過去の履歴というのはとても重要な要素なんですね。

眼のデータ履歴を遡ってみた時、仮に過去2回において、すべて「乱視あり」というデータが残っていた場合、今回、「乱視がない」というデータがでても、こうした「オルソケラトロジー効果」によって一時的に乱視が消えている状態かもしれないという判断ができます。

でも、初めてのところであれば、当然ながら過去の履歴がありませんので、比較することができません。運よくベテランスタッフが担当だった場合は、種類変更による変化を説明してくれて事前に想定できたということもありますが、その後、どの程度、乱視や近視がもどるかというところまではわかりません。あくまで推測に基づく判断となります。

ハードからソフトへの変更は、1回の処方でうまくいかないケースもありますので、使い捨てなら初めは最小単位で購入し様子を見たうえで、大丈夫そうなら多めに購入するというようなステップを踏んだほうが良いかもしれませんね。

【原因②】コントラストっていう要素もあります。

裸眼の【視力=1.2】とハードの【視力=1.2】とソフトの【視力=1.2】。

このうち一番見えやすい【視力=1.2】がどれかわかりますか??

正解は ハード>裸眼>ソフト の順番になると言われています。

これはコントラスト感度というものが関係しています。簡単に言うと「くっきり感」と表現するとわかりやすいでしょうか?ハードからソフトへ変更した場合、こうしたコントラスト感度が低下すると言われています。

「何となくはっきりしない・・・」という方は、残ってしまった乱視が原因で無ければ、この種類変更によるコントラストの変化が影響している可能性があります。たとえば、通常のレンズから遠近のレンズへ変更した場合にも同様に「はっきりしない」という症状が出てくることがあります。これもコントラスト感度の低下が要因です。

ワンデーの使い捨てレンズでも、種類を変更するとこうした症状が出ることがあります。ワンデーアキュビューモイストからワンデーアキュビュートゥルーアイに変更すると、「度数は同じなのに何だか見えにくい気がする・・・」というのは比較的みかける例の一つです。個人差はありますが。

ただ、人間慣れますから、ある程度使っていると気にならなくなることもしばしばです。どの程度耐えられるのかというのは人それぞれですので、ストレスにならない範囲で使えそうであればしばらく様子をみるというのもありですね。

以上、参考になれば幸いです。

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